画面の向こうに甘いKiss☆
冷たい声で、
冷たい手で、
JUNは私の顎をくいっと持ち上げる。
嫌な予感に背中がゾクっとした。
「気持ち悪いんだけど」
私のことは悪く言ってもいい。
慣れてるから。
でも、私のせいで教授を――他の人を悪く言うのは許せない。
さっきも……
『一方で、お前はオッサンの性欲処理係に成り下がったわけだ?』
同じような事言われちゃったなぁ……。
――目の前にいるJUNと弘也くんが重なって見えてしまう。
そして、今まであったことが走馬灯のように頭の中を駆け巡った。
“飽きたんだよね”
“ブスのお前と違って”
“おっさんに手出したんだ?”
なんで、そこまで言われなきゃいけないの。
なんで、あんな事までされなきゃならないの。
ねぇ……
「なんで……」
いつの間にか、私はそう呟いていた。