画面の向こうに甘いKiss☆
「……」
――……だけどチャットルームにハッチの名前はどこにもなかった。
やっぱり、そうだよね……。
……頭の中では分かってたことなのに、すごく悲しくて暗い気分になった。
でも誰かと繋がっていたいと思うのは人間の本性なのか。
私は誰もいないチャットルームへ入り、待機ボタンを押した。
すると…
『Rina子さんが入室しました!』
とメッセージが表示された。
Rina子……って、誰だっけ。
ええと、チャット友達にそんな子いた?
お初さんかも。
そう思いながら、カタカタとキーボードを叩く。