画面の向こうに甘いKiss☆
――そして、一週間後。
研究室で私はずっと思い悩んでいた。
あ~あ…
あれから一週間……
共通のチャット仲間も、結構チャット自体をやめてて会えないし新しく友達になった人は当たり前のようにハッチのことを知らない。
どうしたらいいんだろう……。
教授が講義に使うプリントを整理しながらも、頭の中はずっとハッチのことばかりだった。
「……時東。ときとー?」
「――っ!な、なな何ですか!教授!!」
気づくと、教授が私の顔を覗き込み、心配そうな顔をしている。
び、びっくりしたぁー…心臓に悪いよ……。
「元気ないからさ。どうしたの?」
「べ、別に……な、なんでもないんですよ?あ、はは……」
“チャット仲間に会いたい”なんてこと口が滑っても言えないよ~!
「放っておけばいいんじゃないですか。何でもないのに、そんな空気出してるのはおかしいと俺は思うけどね」
研究室の机で勉強していたJUNがチクリと嫌味を吐く。
ま、まぁ……確かにそうだけど、言ってることは当たってるけど……
JUNって、前にも増して私のこと嫌っている気がするなぁ。