画面の向こうに甘いKiss☆
「……ということなんです」
ひ、引かれてないかなぁ~?
教授の顔を横目でチラリと見ると意外にも真剣な表情をしていた。
「――それは……恋だ!!!」
ビシィと指を差される私。
「……は、はい?」
そ、そんな自信満々に言われても……。
教授の台詞を聞いたJUNは飲んでいた紅茶を吐き出しそうになってた。
「…ごふっ…なななな…こ…恋!?」
またもやシャーペンをカチカチといじりはじめるJUN。
何でそんなに動揺してるんだろう…?
まぁ、そんなJUNはとりあえず置いといて。
私は話を進めた。
「とにかく、恋とかじゃないんですっ!私は……また気軽に話したくて――その、チャット友達と…」
「つーかそのチャット友達って名前は何て言うの?」
教授は興味深々な瞳で聞いてくる。
「え……は…ハッチ……って名前で。本名は……分からないです」
モジモジしながら答えると、JUNが今度はついに紅茶を吐き出した。