あの夏を生きた君へ
初めて知る、お父さんとお母さんの思い。
こんなにも、温かい。
そうか、あたし今なら分かるよ。
彼の言葉の意味が。
あたしの命は、あたしだけのものじゃない。
ばあちゃんが精一杯生き抜いて、お母さんが生まれて、
お母さんがあたしを生んでくれたから、あたしがいる。
あたしの周りは、こんなにも愛で溢れてた。
生きて、生き抜いて、繋がった命。
あたしだけのものじゃない。
「死にたい」なんて、あたしが決めていいことじゃなかったんだ。
涙が溢れた。
止まらなかった。
お父さんとお母さんに、会いたくなった。