あの夏を生きた君へ








あたしたちは多分、凄く不器用だ。

そして、凄く臆病だ。



自分が傷つきたくないから人を傷つける。



それが違うと分かっていても。





愛美の立場になっていたら、きっとあたしも愛美を裏切っていた。


それが間違っていると知りながら。

きっと流されてた。








友情だとか、親友だとか、
でも目に見えないそれを信じる勇気を、立ち向かう勇気を、あたしたちは持ってなかったんだ。










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