あの夏を生きた君へ






以前のあたしなら、「ウザイ」とか「クソババァ」とか言って逃げてただろう。


面倒くさいって言いながら。

関係ないじゃんって言いながら。




向き合おうともしなかった。






でも、それじゃダメだ。




あたしは、もう知ってしまったから。

家族の大切さを。



それに、あたしに大切なことをたくさん教えてくれた幸生のためにも正直でいたい。


幸生のために、ばあちゃんのために、
出来ることを全力でやりたい。







だって、あたしは二人が大好きだから。








< 206 / 287 >

この作品をシェア

pagetop