あの夏を生きた君へ





小説の中に、日本から桜を贈ったお礼にアメリカからハナミズキが贈られたというエピソードが登場していますが、ハナミズキの原木は太平洋戦争の経過とともに行方不明となってしまったそうです。


しかし、“日米友好のシンボル”が行方不明であってはならないという有志の人々の地道な調査で、原木が残っている場所がいくつか判明しているようです。


その中に、“神隠しの森”は勿論ありません。

この部分に関しましてはフィクションですが、
もしかしたら今も誰にも見つからず、ひっそりと花を咲かせている原木があるかもしれません。



この作品を書いていく中で、私は命について考えました。


精神的、体力的にギリギリの状態にもなりましたが、本気で自分の作品と向き合うことができました。



「死にたいと思っていた。」から始まり、最後の二行まで、
過去・現在・未来を繋ぐ命の物語。


反省すべき点はたくさんありますが、悔いはありません。
今の私の精一杯だと思います。




この作品が、命について考えるきっかけの一つになってくれれば幸いです。



そして、東日本大震災で被災された皆様に、心からお見舞いを申し上げます。





全ての読者様に感謝を込めて。

ありがとうございました。






2011年9月24日


水野ユーリ










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