あの夏を生きた君へ
悔しかった。
心の中で美季たちを呪って、高嶋たちを殺した。
時には、刀。
時には、マシンガンで。
何度も何度も殺した。
そうしながら、「死にたい」とも何度も何度も思った。
死にたい。
アイツらがあたしを指差して笑う、その顔も声も焼きついて離れない。
思い出すたびに涙が零れた。
あたしは、自分の顔も、名前も、大嫌いになった。
こんな顔に生んで、こんな名前をつけた親を恨んだ。
そして、一番許せなかったのが愛美だ。
あたしを視界に入れないようにして、済まなそうな顔してる愛美が憎くて憎くて堪らない。
あたしは親友だと思ってたのに。
裏切り者は、愛美の方だ。