あの夏を生きた君へ
あたしが話してる間中、ばあちゃんは淡々と食事をしていた。
色々なことが積み重なって、もうずっとあたしは限界だったのかもしれない。
それが、あの日の無理矢理させられたキスで爆発した。
不登校になって良かったと思っている。
アイツらの顔を見なくてすむし、もうこれ以上傷つかなくていい。
辛い思いをしなくていい。
2学期からをどうするか、
それを思うと憂鬱だけど、あたしはまだ何も考えたくない。
学校のことも、美季たちのことも、愛美のことも考えたくない。
ただ逃げていたかった。