あの夏を生きた君へ
誰にも分かってもらえない。
あたしの悲しみを。辛さを。
教室でだけじゃない、
世界中で一人ぼっちになってしまった気がした。
雨と涙で見えなくなった世界は残酷すぎる。
身体中の血が煮えたぎってるみたいだった。
このまま狂ってしまえたらいいのに。
死んじゃえたらいいのに。
ばあちゃん…ばあちゃん……。
ばあちゃんなら、きっと分かってくれる。
ばあちゃんに会いたかった。
ばあちゃんに会いたい…!
あたしの足は自然と病院に向かっていた。