そらぐみ

昼休みは必ずと言っていいほど屋上に2人の姿があった。

手にはもちろんコロッケパン。


「毎日毎日、飽きないの。
コロッケパン。」


そう言いながらも、瀬野は大きな口でかぶりついた。


もう1つ変わったことがある。

時折見せる瀬野の笑顔が柔らかくなったこと。


そのことに喜びを感じながら、飽きない、と楽しそうに上野は答えた。

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