Addict -中毒-
Royal Purple(王者の紫)
**Royal Purple(王者の紫)**
英語では王者の紫と言われるロイヤルパープル。
フェニキアのティルスで多く生産されたことからティリアンパープル「フェニキアの紫」とも呼ばれ、
Born in purple(紫に囲まれて誕生する)という英語は「高貴な家柄に生まれた」と言う意味をさす。
古代地中海のフェニキア諸都市は地中海産のシリアツブガイを用いた染物を高価な特産物として輸出し、経済的に繁栄した。
ローマ帝国などでは非常に高価な染物としてもてはやされたのだ。
中でもエジプト中王国時代の女王クレオパトラ7世の旗艦の帆がこの色に染めらていた事は有名で、
新約聖書でイエスが着せ掛けられた衣もロイヤルパープルであっただろうとされる。
染料として貴重であったことも要因とされるが、当時、ロイヤルパープル色は
「力が宿る」
と信じられており、多くの権力者たちが禁色として、一般の人間の使用を禁じた。
そう
ロイヤルパープルは
禁じられた色なのだ。
私の身に纏っている着物と同じ―――