野球少年と私





『返事が来ない…』


私は、お風呂から上がったら雫にメールをした。

だけど返事は来ない。




『嫌われちゃったのかな…』



携帯をパタンと閉じ、
ベッドに座って枕に顔を埋める



もう一度、ちゃんと考えてみた




竹本は好き。

滝口は……気になる。



本当に気になるだけ?
好き、なんじゃないの?


いやいや、違う。
私の好きな人は竹本章平だ。



一人で自問自答を繰り返す。





『分からないよ…』



枕を抱きしめたままベッドにゴロンと横になった。




『そういや、何で竹本は私にキスしようとしたんだろう…』



ふと、公園での出来事が頭に浮かんだ。



竹本は…
私の事 好きなのかな…。




キスされそうになった。

でも、告白されてないし。




竹本は好きでもない女にキスするの…?




『あ"ぁーーー!!!
もーごちゃごちゃする』



分からない
分からない、


竹本の気持ちも
自分の気持ちも…。
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