野球少年と私
『あ、そういや明日だね、
試合!』
「そうだなー」
『頑張ってね!
ホームランいっぱい打ちなさいよっ!』
「ははっ!分かった、分かった」
明日は野球の試合の日。
久しぶりに竹本の野球馬鹿っぷりが見られる。
「じゃあ今日の部活は
いつもよりさらに気合い入れっかなー」
竹本がグッと背伸びをする。
『…ねぇ竹本、今日部活終わるの何時…?』
「…そーだな、分かんねーけど明日試合だし、結構遅くなるかもなー」
『あの…部活終わるまで待ってても良い?』
「え…?」
『一緒に帰れないかな…
って思って』
…毎朝一緒に学校来てるのに何で帰りまで誘ってんだろ私…
私、
竹本を求めてる?
「おう!良いぜ?
じゃぁ終わるまで教室で待っててくれよな!」
『……うん!」
自然と笑顔になる私の顔。
だって純粋に嬉しいから。
そして放課後になった