野球少年と私
『……相変わらずカッコ良いな竹本…//』
誰も居ない教室で呟く。
外は部活動をしている人達で
にぎやかだった。
私は窓から ただ、竹本だけを見つめる。
『おぉ!またホームラン』
今日で何度目かのホームランの球が空高く飛び上がった。
笑顔で走り回っているのは
やはり竹本章平。
『明日の試合…楽しみだなぁ』
ニヤニヤしながらも目線は変わらず竹本に。
すると、いきなり教室のドアが開いた。
ガラッ
『ん…?』
振り向くと ある人がドアに立ち止まっていた。
「美希…?」