野球少年と私
「美希ー!早く行かねーと遅刻するぜー?」
少し先に居る竹本は、片手を上げて私を呼んだ。
『待ってよー!』
少し小走りで竹本を追いかけて、学校に向かった。
竹本とは同じクラス。
教室へ入ったら友達の雫が居た。
「おはよ♪美希ー」
『雫、おはよう!』
雫は中学二年になって新しくできた友達。
今は、何でも話せるような"親友"と言う存在になった。
「今日も竹本君と一緒なんだね☆」
『う、うん。家も近いしさ?
だから…』
「とか言っちゃってー…
本当は嬉しいんでしょ」
『う…;』
雫は鋭い
まだ、この恋は誰にも話した事がないのに…
「竹本君と居るときの美希…凄く幸せそうな笑顔だもん」
『そう…?』
やっぱり そんな風に見えちゃう?
竹本が好きだってバレバレなのかな。
*