野球少年と私
いつの間にか、章平って
呼ばなくなった。
周りの目を気にして。
「今でも……嫌か?」
竹本は私の顔を覗き込んだ。
「今日から美希は俺の女だよな?」
『え…?…うん//』
「俺は美希だけに名前で呼ばれてーの。
そしたら美希だけは特別って気がするだろ?」
いつもの爽やかな笑顔で笑った
だから私も、君に負けない位の笑顔で言うから。
『…大好き章平っ!』
章平の言葉が凄く嬉しくて
思わず章平に抱きついた。
「可愛いヤツ…」