野球少年と私
私は章平に顔を向けた。
すると章平は、
私の頬を片手で添える。
「なぁ美希……
キス、していいか?」
まじまじと見つめられた
そんなの…
良いに決まってるじゃん。
『うん…』
不意に ふさがれた唇。
長くて優しいファーストキス。
唇を離し、
章平は また私を抱きしめる。
「…これ以上すると
理性もたないから止めとく。
美希の事、大事にしたいからな」
『章平…//』
(とうぶん右腕使えねーな…)
(そうだね…;)
(じゃあ美希、明日から俺に
昼飯食わせてくんね?)
(えっ//)
(左手じゃ食えねーからなっ!)
(……しょうがない)
《野球少年と、私。》
心が君に、恋してる。
*END*