野球少年と私
川田「滝口君…?」
滝口「…ぇ……おお。どうした?川田」
川田「いや、ぼーっとしてたから どうしたのかなって…」
滝口「いや‥大丈夫だ。
さんきゅ」
頭の中は、東堂の事だけで。
竹本のヤローには負けたくないと思う俺が居る。
例え竹本が東堂の事を好きだろうが関係ねぇ…
「(俺は東堂が好きだ)」
それだけは譲らない。
絶対に東堂を俺のモンにしてやる。
…って東堂は物なんかじゃねぇ!!
竹本「なぁ滝口?
何 百面相してんだ?」
「なっ!!百面相なんかしてねーよ馬鹿!」
竹本「ははっ、悪ぃ悪ぃ。
そう怒んなって!」
やっぱコイツ むかつく。
また笑ってやがる。
そーいや、東堂もよく笑ってるよな…
ふと東堂のほうに顔を向けた。
東堂は友達と話をしている。
俺は あの笑顔に惚れたのか。
「(アイツは誰か好きな奴いんのか…?)」
そう思いつつ、また顔を戻した