野球少年と私
竹本side
今朝も いつも通り、美希と一緒に学校へ来た。
幼なじみの俺達には当たり前で日常になりつつあった。
川田「今日も美希ちゃんと一緒に来たんだね」
「ん、まぁな」
そんな時、ふと川田が言った言葉。
川田「付き合ってるの?竹本と美希ちゃん」
付き合ってる?
いや、別に付き合ってるわけじゃない。
そんな風に考えた事なんてなかった。
"傍に居る事が当たり前"
と、長い間一緒に居るとそう感じてしまう。
「あ?まだ付き合ってねーって!」
そう答えた。
まだ俺の中の気持ちがハッキリしていないから。
好き…なのか?美希の事。
このモヤモヤは何だろうか。
これが好きって事なのか?
あ、美希が笑ってる。
その光景を見て、自然と顔がニヤける俺。
今さらだけど気づいた。
「(俺は美希が好きだ)」