記憶の中で… 2
「な…な…何すんのよー!!」
「こういう事だから諦めろ。いくらお前が呼び捨てにしたところで、ユキはやらねーよ。」
「…フン!!」
ユウキはリビングから出て行った。
何でユウキは機嫌悪くなっちゃったの?何が何だか分かんない。
その後、私の機嫌も悪くなったのは言うまでもない。
そんな事があっても、ユウキは夕食に出かける時にはケロッとしてた。
お店に着いて、ナツキの服を引っ張った。
「ねえ。昔、一ノ瀬のおじさんに連れて行ってもらった事、思い出すね。」
「ああ、確か体育祭の日だったよな。」
「そうそう。あの時、ナツキ、50皿食べたんだよね。」
「50皿!?」
話を聞いていたユウキが口を挟んだ。