記憶の中で… 2
「ナツキ…これは?」
「気に入った?俺からユキにプレゼント。」
「え…?」
「長い間、何も連絡しないで一杯心配かけたからそのお詫びと、これからもよろしくって挨拶を兼ねて。」
「気に入った…て、今日、ここに泊まるの?私…ナツキの家に泊まるんだと…。」
「仮にもお前教師だろ?生徒の家に泊まる…てマズイんじゃねーの?」
あ…そうだった。
「うん、マズイ。マズイよ、ナツキ。」
ナツキに思いっきり抱きついた。
「こんな素敵なプレゼント…ありがとう。嬉しい。…でも、私、ナツキに何にも用意してない。」
「ん?今から貰うから気にすんな。」
「え?何を?」
「その前に、もう一つプレゼント。」
「?」
そう言うと白い封筒を取り出して、私の前に差し出した。