記憶の中で… 2
お式が終わって外に出ると、ブーケトスが待っていた。
「「こっち、こっち。」」
二人の声が被った。
誰?
この人、ユキちゃんと似てる。あ、確かユキちゃんの妹のユイちゃんだっけ。
「ちょっと!年の順からいっても私でしょ。それに私は花嫁の妹なんだから譲りなさいよね。」
「ふん!そんなの関係ないでしょ。早けりゃ16で結婚する人だっているんだから。ブーケをキャッチできなくて、結婚できないって泣き喚いても、私のせいじゃないからね。」
バチバチと火花を散らす私たちをよそにブーケが投げられた。
あ―――。
ユキちゃんのバカバカ。どこに投げてんのよ。届かないじゃない。
キャッチしたのは結婚式を見物に来たまだ若いカップル。
二人はとっても驚いていて、でもそれをチャンスと思ったのか、男性がいきなり片膝を付いて彼女にプロポーズ。
回りの皆はこんな事もあるのかと感心しきり。
いつか私も幸せな結婚するんだから。
その前に男探さなきゃ!!
シオリside fin.
終わり