記憶の中で… 2
「三回勝負で先に二回勝った方が勝ちね。」
「真剣勝負!ジャンケンポン!!」
「やった!」
「えー!?」
一回のジャンケンに一々大騒ぎをして、結果、俺の勝ち。
渋い顔をするユキに、
「お前が三回勝負って言ったんだからな。一回ならお前の勝ちだったのに。諦めな。ホレホレさっさと脱ぐ。何なら手伝って…。」
バッチーン!!
「った――。」
ユキに叩かれちった。調子に乗りすぎた。
湯舟に浸かっていると、遠慮がちに入って来た。
湯気のせいなのか、恥ずかしいからなのか、頬が紅潮してる。
「入って…いい?」
一緒に湯舟に浸かって後ろから抱き締めた。
抱き締めてユキの胸を両手で掴んだ。