記憶の中で… 2


「…何か、ユキ酔ってないか?」

「あーんなちょっとで、酔う訳ないじゃな~い。アハハハ…。」

やたら明るいし…これ酔ってるよな?

「もう、ユキ部屋に連れて行くよ。これ以上酔われちゃ困る。ほら、行くぞ。」

「やあだー。まだここにいるうー。離してってば。」




ユキをベッドに座らせて、肩をトン…と押した。

「もう寝ろ。ここにいてやるから。」

「ナツキ…。」

「ん?」

「キス…して。」

軽く触れるだけのキスをした。

「もっと。」

…え?

「そんなのじゃ…嫌。もっと一杯して?ナツキが…欲しい。」




< 36 / 121 >

この作品をシェア

pagetop