記憶の中で… 2
コンコン…
「ユーキ。おはよ、起きたんだ。何騒いでんの?」
「ナツキ。お…おはよ。あの…え…と。」
「どうしたんだよ。早くベッドから出て来いよ。」
「え…いや、その…。」
「ほら、早く。」
ベッドに近づいてシーツを捲ろうとした。
「止めてえ!!」
ユキは捲られまいと、ぐっと手に力を入れた。
「…服…知らない?」
「服?パジャマ着てんだろ?」
「それが…あの…。」
「何?着てないの?まさか裸で寝たのかよ。」
ニヤリと笑った。
「……。」
プッ。クックックッ…もう苛めんの止めようか。泣きそうな顔してる。