記憶の中で… 2


「ユイ!嘘泣きは止めなさい。あんたと私じゃ、ナツキが対応変えるの当たり前でしょ。年期が違うんだから諦めなさい。」

「じゃあ、後三年したらナツ君はユイにもお姉ちゃんにするみたいにしてくれる訳?」

「…何を?」

うわ…それ以上言うな、ユキ。言うと…。

「外国の人みたいに、おはようのキスとおやすみのハグ。」

あー、言っちゃったよ。何て答えんだよ、ユキ。

「後三年ねえ…。その頃にはナツキはいないかもよ?」

え?俺、どっか行くのかよ?

「何でよ?」

「だって、もう高校卒業して、大学行ってるか就職でしょ。いつまでもウチにいるとは限らないじゃない。」

「じゃあ、今日からやって。ねえ、ナツ君。やってよ?でないとお母さんに言いつけるから。」




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