記憶の中で… 2
「…本当に…何でも…できる?」
「はい!俺にできる事なら…。」
頭を上げ目を合わせた。
ドキッ…
今まで見たこともない目付きで俺を睨んでる。憎しみのこもった、絶対に許さないといった、強い意志が感じられた。
「…あの…?」
「…じゃあ、今日はもう帰って。」
「え?」
「それから、もうウチで貴方の面倒は見れないわ。親元へ帰ってちょうだい。」
「…分かりました。でもせめて入院中は傍にいさせて下さい。俺も入院中はユキが傍にいてくれたお陰で、心強かったんです。だから…。」
「傷をつけた貴方に何ができるの?これ以上傍にいても傷が深くなるだけよ。もう、あの子には会わないで。」