記憶の中で… 2
「…話を…ユキと話をさせて下さい。退院してからで構いません。お願いです!」
おばさんは大きなため息を吐いた。
「はあー。貴方を信用した私が馬鹿だったわ。所詮、高校生は高校生よね。欲求に駆られた、ただの子どもよ。目先の事ばかり考えてて、何にも分かってない。
いい?よく覚えておいて。私たち家族は貴方を許さない。
話をさせろですって?話どころか…もう会う事もないわ。
分かったらさっさと帰って!!」
言葉を投げつけるように言い放って、おばさんはユキの元へ戻った。
俺は一人、
ユキの家に戻って、
荷物をまとめた。