記憶の中で… 2


学校に着くまでの間、お巡りさんは色々話をしてくれたけど上の空だった。

一つだけ分かった事は商店街の人が、私の事を心配して交番に連絡を入れたという事。

お巡りさんは私が訪ねる事を知ってたんだ。だから婦警さんまで…。

学校に着くと、先生に事情を話して中に入れてもらった。

先生はお巡りさんがついて来た事にびっくりしてたけど。

先生は私が言った高島ユウキとシオリの名を聞いて、「生徒ですよ。」と言ってくれたお陰で、やっとお巡りさんから解放された。

はあ、しつこいんだから…。

「もう一度確認するけど、貴女は高島兄弟のお兄さんの知り合いなのね?」

「厳密に言うとユウキ君もシオリちゃんも知ってます。彼らの両親も…。」

「わかりました。お昼休みなら会えますよ。」

「え…、会えるんですか?」

「呼び出しますか?」

「お…お願いします!」



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