記憶の中で… 2
昼間の事があって少し警戒した。でもユイちゃんの口から出た言葉に唖然とした。
「ユイが好きなのは…ナツ君だもん!」
「……。」
…はい?
ユイちゃんの言ってる意味がすぐ理解できず、ポカン…としていた。
「だから…いいの!ハグして?」
思考回路停止中…。
動けずにいると、
「いいもん。ナツ君がしてくれないならユイがする!」
そう言うが早いか、ガバッと俺に抱きついてしばらく離れなかった。
突っ立ったまま動かない俺からパッと離れると、ニコニコと満足げに、「おやすみ。」と手を振って部屋を出て行った。
…こんな事がおばさんの耳に入ったら、俺、追い出されるよ。どうすりゃいいんだ!?
俺、明日の朝、ユイちゃんに襲われるんだろうか…。