記憶の中で… 2
…これだけ?気合いを入れて探したのに…。気が抜けた。
でも書く事の嫌いな、ナツキらしい手紙。
笑いが込み上げる。
ちっとも一年前と変わらない。
きったない字で、
全部平仮名で、
読みにくい…。
クスクス…笑いながら涙が頬を伝った。
うっ…く…ナツキ…ナツキ…。
私、一人前に早くなれるように頑張るから。ナツキに、『いい女になったな。』て言われるぐらい、頑張るから。おばあちゃんになる前には迎えに来てね。待ってる。
私の宝物がもう一つ増えた…。