純粋に愛してる
黒板には出席番号順に座るよう書かれている。
あたしの席は…
2列目の前から3番目。
あ、前の席は女の子だ!
席を見渡すと
既に座っている子を見つけた。
栗色髪のふわふわした髪が
すごい可愛い雰囲気を出している。
なんか…緊張ヤバイ。
自分の席に着くと椅子を静かに引いて座った。
ふぅ~…
深呼吸をしてから
よしっ!と決意を決めた時だった。
「よぉ真緒」
は……?
「あ!式の後探したんだけど、どこ行ってたわけ?」
「あー。先公に呼び出しくらってた」
またしても、あたしの目の前に現れたのはあの男だった。