純粋に愛してる


教室からとぼとぼと歩きだし
校門を過ぎる頃にはいつもの萌絵に戻るのはいつものこと。


あたしが気にくわないヤツに好意を持っている親友に、愚痴が言えないのも当然のこと。



「わざわざ放課後じゃなくても、お昼とかに来ればいいじゃん」


「だめだめ!」



頑なに拒む理由は?


ずっと不思議に思ってたんだよね。


何度も失敗してることを
なぜ、まだ繰り返すのか。



萌絵の頬が赤く染まった。


「デートに流れ込ますためには放課後じゃないとっ!」



ああ~…


ってなにそれ!



ニヤニヤしすぎだし…



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