純粋に愛してる


――翌日


1限が体育なのをすっかり、きっかり忘れてた…



「優衣?」


グラウンドの端で膝を抱えながらボーッとしていると、隣に真緒が座った。



「体育って…こんなだっけ」


「あはは。優衣が言いたいことは分かるよ」



苦笑いしながらも、真緒はあたしが考えていることを察しているよう。



一応男女別に行われてるのよね…



一応…




「キャーァ!やばいやばいっ!」

「かっこよすぎっ!頑張れー!!」




なんなの、この声援は…





女子はマラソンのはずでしょ。



男子のサッカーの応援なんて
聞いてないし…





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