純粋に愛してる
周りからの批判は尋常じゃなかった。
アイツとすきで組んだわけじゃないのに
コソコソと妬みが絶えない。
もちろん、その中には萌絵も。
放課後いつものように迎えに来たかと思えば、噂を聞いたらしく既に怒っていた。
「ずるい…ずるいずるいずるい!応援するって言ってくれてじゃん」
「だから、アイツが勝手に…」
「嘘つきっ」
はぁ…
なんで、あたしがあんなヤツのことで色々言われなきゃならないわけ!?
第一!あんたたちと違って
あたしは…――
「アイツなんか嫌いだから!萌絵だってアイツのこと知れば好きじゃなくなるよ」