純粋に愛してる


どれくらいあるか分からない。


登り始めは、皆同じでも
脱落するかのように人が減る。



「真緒、休憩する?」


まだまだ余裕のあたしに比べ
真緒の足取りはしんどそう。



「はぁはぁ…後どれくらい…?」


えっとね……


登り始めて20分くらいだろか
多分…


「まだまだ…だと思うよ」


「はぁ~…ちょっ…きゅうけ~…」


重そうな腰を下ろし
その場にしゃがみこむ。


中学の頃、テニスをしていたから
基礎体力はついてる。


だからあたしはまだ大丈夫

でも、真緒の顔色が辛そうで
見てられないよ……





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