純粋に愛してる


あたしの言葉に木村君が不思議そうな顔をうかべる。


「アイツ?」

「あ…」


感じ悪かったかも…


「小林…元弥」


名前なんか出したくない。

あんなヤツの名前なんか



「あー。アイツって…高柳もしかして…?」


微笑する木村君の顔で
なんだかゾワっと鳥肌がたつ。


「やっ!他の人と一緒にしないでよ!?あたしは、アイツが嫌いなのっ」


木村君の言いたいことが分かる。

まだ、親しくもないのに
こんなこと言ったら、本当に感じ悪い印象になっちゃうけど…


でも……


なんか、誤解されたくない…




< 38 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop