純粋に愛してる
案の定、木村君の顔から笑顔が消えた。
ヤバイ…
印象悪くした…?
なんだかもう、木村君の顔を見れなくて
自分の膝の上にある紙コップに少し力が入る。
「なんか、意外だな」
え…?
「意外…?」
木村君の顔を見ると
やっぱり笑顔がない。
だけど、その代わり
「うん…なんか、驚いた」
ビックリした顔をしてる。
「そんな…驚くことかな?」
「驚くよ。女子はみんなアイツが好きだろ?」
まぁ…そうだね。
そこも気にくわないんだけど。