純粋に愛してる


既に、担任が名前を確認していて
ほとんどが出発しだしていた。



「あ、優衣~」


真緒の声に導かれ
やっと合流できたと思ったら

背後にただならぬオーラを感じた。




「おせぇ…」


――!?



いかにも不機嫌ですって感じの顔をして
あたしの後ろにたつアイツ。



「ちょっと後ろに立たないでよ!」


コイツ相手なら
武士みたいなセリフがでちゃう。


「は、遅刻しといてその言いぐさはねぇだろ」

「………っ」


ムカつくムカつくムカつく


あんたなんて大嫌いだ!



鋭く睨みを効かせると
すんなり視線を反らされた。





< 42 / 82 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop