純粋に愛してる
既に、担任が名前を確認していて
ほとんどが出発しだしていた。
「あ、優衣~」
真緒の声に導かれ
やっと合流できたと思ったら
背後にただならぬオーラを感じた。
「おせぇ…」
――!?
いかにも不機嫌ですって感じの顔をして
あたしの後ろにたつアイツ。
「ちょっと後ろに立たないでよ!」
コイツ相手なら
武士みたいなセリフがでちゃう。
「は、遅刻しといてその言いぐさはねぇだろ」
「………っ」
ムカつくムカつくムカつく
あんたなんて大嫌いだ!
鋭く睨みを効かせると
すんなり視線を反らされた。