純粋に愛してる
朝からスッキリしない。
はぁ…本当に最悪だよ。
担任にあたしの名前を呼ばれると
やっと出発できるようになった。
ホテルを出て少しした所で
真緒が止まった。
やっとコイツと離れられる。
「あたしたち、こっち行くから」
真緒がアイツに向かって
冷たく言った。
「は?」
それに負けずと冷たくいい放つヤツ。
あたしともう一人の菊池君は
それを黙って見てる。
「あたしは優衣と回るはずだったんだからいいでしょ」
「勝手に決めんな」
勝手に決めたのはあんたでしょ。
口を挟んだらいけない気がして
心の中で止めておいた。