純粋に愛してる
歩いて行くと、周りには同じ制服の人が多くなっていく。
あー…どうしよ。
マジ緊張してきた…
門を過ぎれば、それはピークに達していた。
「リラックス、リラックス♪」
「…こういう時、萌絵を尊敬するよ」
「本当に!?萌絵尊敬されちゃった♪」
新しい環境に、見知らぬ顔が揃うここで
あたしの高校3年間が始まるんだ。
そう考えると、萌絵のように能天気な顔をしていられない。
とにかく、周りに恵まれればいい。
平和に過ごせれば、それでいい。
あたしと萌絵は、人だかりができている所へと足を進めた。