純粋に愛してる
芽生える気持ち
オリエンテーション
最終日~
自由行動2日目
なんだかぎこちなくて
空気が重い。
「よく眠れた?」
「…うん。優衣、ごめんね?」
「気にしないでよ」
前を歩く2人の背中に
ついていく。
あたしの目の前を歩く大きな背中が
前より近い気がする。
「優衣?」
――ドキッ!
「えっ…なに?」
「今、ボーッとしてたでしょ?」
「あ…ごめん」
口を尖らせていじける真緒は
また話始めたけれど
あたしはまた、気が遠くなる感じがした。