純粋に愛してる
――――…
「おい」
――!?
ベンチに座ってまたボーッとしてた。
目の前には、アイツが立って
あたしを見下ろしてる。
「ほら、これ飲めよ」
そう言ってあたしに水のペットボトルを渡してきた。
変なの…
「…いらない」
「強情すぎだろ」
は!?うるさいな
なんであたしに構うの?
真緒と菊池君はお土産を買うために
お店に入ってからまだ出てこない。
だからあたしは
また、コイツと2人…
「なんだよ」
遠慮してるのかあたしの隣に座らずに立ったままのコイツ。
あたしの視線に気付くと
不機嫌そうにこっちを見る。