純粋に愛してる


「座れば…」


自分でもなんでそんなこと言ったのか
よくわからない。


あたしだって自分が言ったことに驚いてるのに、目の前のコイツはもっと驚いてるみたいだった。



「お前…なんか変」

「じゃあそのまま立ってれば!」



言って後悔した!

やっぱあたし、コイツ嫌いだわ!



「冗談。ほらこれ」

「……っ…」


少し笑ってあたしの隣に座り
またペットボトルを渡してくる。



なんで、優しいと感じるんだろ…


小さくお礼を言ってから
ペットボトルを受け取った。





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