純粋に愛してる
相談相手


周りがソワソワと忙しく
ノートの貸し借りをしてる。


オリエンテーションが終わっても
うつつを抜かす生徒はいない。


それもそのはず

もうすぐテストが始まるんだから。



「ヤバイよ~ここ分からない」


前の席で真緒が頭を抱えながら
一人言のように呟く。

あたしはその後ろ姿を
少し微笑みながら見るだけ。



「優衣~!助けて」


そのうち、自分じゃどうしようもなくなったのか真緒が振り返って助けを求めてきた。



「アハハッ!だからあたしに聞いたって分かるわけないって」


「だってなんか一人でやるとイライラしてくるんだもん」



まぁ、分からなくもないけどね。





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