純粋に愛してる


あたしがこの気持ちに気付いてから
どうして真緒に言えずにいるのか…




「落ち着いた?」


「…ごめんね」



保健室の扉を開けると都合よく先生は居なかった。



あたしはベッドに腰を下ろし、その向かいのベッドには真緒が座った。



あたしが泣いたのに、まるで真緒が泣いたみたいな顔をしてなにも聞かずに黙ったまま。




ねぇ…



もう気付いてるんだよね。




「あのね…あたし…小林が好きになっちゃった…」



言葉にすると、改めて実感する想い。




あたしが、真緒に言えなかったのは…



2人になんかある気がして怖かったんだ。




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