純粋に愛してる


少し表情が緩んだ真緒に、あたしはまた涙が出そうになった。


この気持ちを認めたくない自分がどこかにいたとしたら、それは間違いで


“素直になっていいんだよ”って誰かに背中を押してもらいたかったのかもしれない。



真緒はあたしの頭を優しく撫でてくれた。


「さっき元弥が言ってた言葉ね、深い意味はないんだよ。中学の集まりがあるから…その話なんだ」


「そっか…ありがと」





真緒に話したことで気持ちが軽くなったのは確かで、そんなあたしを更に安心させてくれるために話してくれたのも確かで。




だからあたし、頑張ろうと思った。





思ったのに………







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