純粋に愛してる
「はぁ…」
泣きそうになるあたしが
ため息をすることで誤魔化す。
「平気?」
木村君はあたしの横に座ると心配そうな顔をしてきた。
あの後あたしと木村君、真緒の3人で屋上に来た。
気分転換のために2人が連れ出してくれた。
「なんとかね」
傷付いたけど…すごく
「元弥なに考えてんだかね」
「あたし、素直に言えば良かったのかな」
「んー…」
「それでもアイツは同じことを言っただろうな」
真緒の言いにくそうな顔をシカトして
木村君が言ってくれた。